2013年8月25日日曜日

ピクルス通信no220 三度の飯より

馴染みの曲もラジオで耳にすればいつも以上に良く聴こえるもの。

なぜか。それはきっと「唐突さ」による。

自宅でCDを曲順を確認しながら聴くよりも、次に何の曲がかかるかわからぬ準備不足で聴くほうが、感受性の反応はよい。



言葉もまた同じ。

私は諺や格言が好きでその手の辞書や本も買い進めている。

でもそれは準備された言葉たちなので、納得やほくそ笑むことはできても、体験的な感動は薄い。

結局のところ、人との会話のなかで思いがけなく耳拾いした言葉だったり、長編小説のなかに挟まれた一行に揺り動かされることが多い。



iphone用アプリ「名言実行LIFE」は古今東西の聖人・作家・学者・実業家・芸術家の言葉を定期郵便してくれる。

朝9時、昼12時、夜19時の1日3便。

メールを知らせる着信音が鳴り、開封すれば顔写真や肖像画とともに彼らの知られざる名言が目に飛び込んでくる。



仕事を変え、環境も変わった今の私にとっては、働く活力を与えてくれる言葉が響きがち。


「成功の秘訣は、職業をレジャーとみなすことだ。」

「トム・ソーヤの冒険」で知られるアメリカの国民的作家トゥエインの言。

彼は第一にユーモア作家であって、「結婚記念日のお祝いなどというものを発明したやつは、どんな目に遭わせてやればよいのだろう。殺すぐらいでは軽すぎる」「ビリヤードをまあまあ上手にプレーできるのは、紳士の印。あまりに上手すぎるのは、時間の使い方を間違えた人生の印。」といった笑わずにはいられない皮肉もこのアプリの便で届けられた。

そしてユーモアの本質をつく一葉。

「ユーモアの源泉は歓びにあるのではなく、悲しみにある。天国にはユーモアはない。」




「情熱なき人は善人にも悪人にもなれず。」

イギリスの劇作家、バーナード・ショーの言。

日曜劇場「半沢直樹」のキャッチコピーにもなろうか。

このアプリはwikipediaと連動しており、かの言を発した者の詳細を知ることができる。

ショーの生涯や思想を知れば、上の名言が出てきたのも頷ける。善人や悪人の上位としての行き過ぎた人。




「マナーというものは、ソースをテーブルクロスにこぼさないことではなく、誰か別の人がこぼしても気づかないふりをしているところにある。」

短篇小説を読む誰もが一度は挨拶をするロシアの作家チェーホフの言。

私の生涯の作家である女流作家キャサリン・マンスフィールドもチェーホフを模倣した。

彼女が私に教えてくれた人生の微妙な色調を、このチェーホフの言葉からも受け取った。



最後に今年生誕200年を迎えた作曲家リヒャルト・ワーグナーの言を。


「仕事をするときは上機嫌でやれ。そうすれば仕事もはかどるし、身体も疲れない。」

座右の銘にいかが。


若竹純司(遠方客)

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