2013年8月11日日曜日

ピクルス通信no.218 玉川のセイレーン

名古屋を離れる直前、前職時代に毎日2回通っていたスターバックス・チェリープラザ店のGTO店長と食事の機会を得た。

年齢が私と近いこともあり、かねてより親近感があった。

スターバックスの繁栄を支える経営理念を学べるチャンスとなった。

「もし店内のレイアウトを大々的に変えるとするならば、かつて僕が昼寝に使っていたソファはなくなっちゃうんでしょ?ぶっちゃけ。混雑時に僕みたいな客はいかがな存在?」

「やぁ、名古屋離れる心残りは◯◯さんの顔を見れなくなることでねぇ。彼氏いるのかねぇ。ねぇ?」


ほどなく引っ越し。

あの振る舞いじゃあ距離を置かれても仕方がないと思いつつ東京で過ごしていたところ、GTOからメールが来た。

「二子玉川にスターバックスの新形態があります」 


贖罪もあって二子玉川に向かった。

「水と緑と光」とは聞いていたが、なるほど、駅隣接の高島屋までが外壁に緑を這わせる具合。

住宅街を進む。

地図ではこのあたりだが、と首をまわせば確かにカフェっぽい店があるが、、、

いつものように緑の人魚セイレーンが「見て!私はここにいるわ!」と絶唱していない。

目線を落とせば、木目の看板に刻印。

「inspired by STARBUCKS」


玉川三丁目店。

ドアを開ける。

ちがう。ここはスタバじゃない。

だってスタッフが緑のエプロンをしていない。

カタカナが多くなることを恐れずに言えばナチュラルかつスタイリッシュなスカンジナビアンなインテリア。ロッキンチェアも見える。

カウンターのイケメン、さらにすすんで池様の慎ましい笑顔に誘われる。

ちがう。ここはスタバじゃない。

だってハンドドリップで淹れるコーヒーがメニューにある。

だってアルコールも並んでいる。

まだ日本に数台しかないという抽出機「クローバー」で淹れられたコーヒーを注文した。

「どの豆にしますか」

カウンターの脇に、複数の珈琲豆がそれぞれの木小箱に収められている演出。

席につき、これもまたこの店だけ?の丸みを帯びたマグカップで啜る。

うむ、確かな味。

焼き上がったようで、パニーニ風のサンドイッチが運ばれてきた。

ハムとチーズ、この鉄板の組み合わせで満足しているのに、ドライミニトマトが忍ばせてある。一手間かけてきた。

もっとも惹かれたのは、店内の自然な明るさ。

自然光をふんだんに取り込むよう、ぐるりと硝子窓ゆえ。

街路樹が発する元気な緑を目に浴びる。

BGMも一癖あった。しかし、そのおしゃれな選曲(たとえそれがボサノヴァであったとしても演奏しているのは北欧圏の女性ジャズシンガー、みたいな)が邪魔になってしまうぐらい、店のテンションは落ち着いている。

総評。近所にあったら、通いたい。



この文章を名古屋へ向かう新幹線のなかで書いている。

この帰省中にはチェリーにも顔を出したい。

いや、勘違いしてもらっては困る。

GTOに会って玉川の感想を直接伝えるのが目的であって、◯◯さんの顔を見るためではな、きにしもあらず。

若竹純司(盆帰省客)

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