2012年12月30日日曜日

ピクルス通信no.186 師走のフロイト

2011年に続き、2012年も職場の後輩サトウと銭湯で過ごす聖夜。

私が着ていたジャンパーは赤、サトウが着ていたダウンジャケットは緑。

だもんで受付女子に「ふたりでクリスマスですね」と含みある表情で指摘される始末。

今年もまた「大曽根温泉・湯の城」だ。

たいへんこざっぱりとした清潔感のある施設である。

2010年12月のオープンってことはまだ2年ですか。

露天風呂の充実ぶりもなかなか。

岩風呂、桧風呂、壷湯、寝風呂、炭酸泉。どれもが広々と構えておる。

さて。私がつねづね目的をもって銭湯に浸かることを自らに課し、それを「フロイト(風呂意図)」と呼ぶことは先月も述べた

たとえ連れがあってもそのこゝろは忘れたくない。

12月25日のフロイト。

ユングを思う

洗面器、タオル、寝湯に使う枕、など風呂まわりの道具は数多い。

それを我々はユング(湯ん具)と名付けるわけだが、何を優れたユングとするかは熟考を要する。

なぜか。「優れていることを気づかせないことがもっとも優れたユングの条件」ともいえるはずだから。

「おっ、この手桶、デザインXO醤(「いいじゃん」の最上級)」と意識させるようではまだまだ。

しかしなんにでも例外はある。

それが「湯の城」には、あった。

浴場に入った瞬間に鼻のあたりがいい感じに包まれた。

品のある、リラックスした香り。何の香り?

「???」で軽い目眩を覚えながら洗い場に腰をおろすとご対面あいなった。

抹茶のフレグランス入りボディソープ/シャンプーだ!

花とかじゃなくて茶とはね!

「嗅覚への刺激が最も人の記憶に強く刻まれる」と、心理学か何かの本で読んだことがあるという話を誰かがしていたのを聞いた気がする。

私は抹茶味のアイスクリームを食べるたびに思い出すであろう、この「湯の城」を。

ひとつのユングが浴場全体の印象を左右する。神は細部になんとやら。



銭湯帰りの車の中では、5年以上前に人にもらったままになっていた澤野工房のサンプルCDを聴いた(下のリンクからもちょい試聴可)。

ジャン・フィリップ・ヴィレ・トリオ《HAYAKU》。複雑交差感に昂る。

ウラジミール・シャラノフ・トリオ《Este Seu Olhar》。ウラ氏のピアノタッチは万華鏡。

アンドレ・ヴィレジェ・カルテット《Lester Left Town》。粋と侠気あるこのサックスは誰?アンドレ。


サトウが林檎をくれた。実家・青森から送られてきたものをシェアしてくれた。

家につく頃には甘酸っぱい香りが車内に充満。

林檎ホルダー付きの車種でよかった。


若竹純司(客)

2 件のコメント:

  1. チョイバカオヤジです。

    必ずしもこの世の栄華に結びつかないものに人生の意味を見出すことをフランクル(風乱狂)とでも言えば良いのかしら・・・

    それはそうと良いお年を!

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  2. GTさん

    今年もたくさんのコメントをありがとうございました!

    風乱狂(笑)イエス!

    来年は、「寄ると斬り」ます、ってとんがった姿勢も出してみたいです。く、くるしい(笑い)

    よいお年を!

    若竹

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