2012年4月22日日曜日

ピクルス通信no.150 生理現象のトラジディー

屁が止まらない。

それは誇張だとしても、20代前半までと比べ、一日における放屁回数が明らかに増えている。

特に食生活が変わったわけでもないし、特に局部が緩むような覚えもない。

なのに屁が止まらない。我慢しても、結局は出る。

におってみたり、みなかったり。

職場には知られたくないので黙っておくつもり。

先日のNHKタイムスクープハンターの特集は「江戸のおなら代理人」。

江戸時代、良家の妻女に近侍して放屁や粗相などの罪を身代わりに負った比丘尼、「屁負比丘尼(へおいびくに)」を密着取材していた。

雇い主の妻女が放屁をしたら間髪入れず「すみません、屁をこいたのは私です!」と名乗りをあげて身代わりになる。なんと尊い。

江戸時代の豆類、芋類、麦など食物繊維(その中のラフィノースなる成分が原因で)の多い食生活は、屁が出やすい体質をつくったのだそう。

番組に登場する妙齢の「とし」は初めてのお見合いの席で放屁して以来、死にたいほどの恥ずかしさから部屋に閉じこもってしまうのだが、これを取材をした調査員は彼女に「過敏性腸症候群」の疑いをみている。


【過敏性腸症候群】
常に「ガスが漏れて周囲の人に嫌がられているのではないか」という不安に苛まれ、意識がその一点に集中し、余計におならが出てしまう症状。(wikipedia

笑いごとでは済まない。



リーズ国際コンクールを史上最年少、且つアジア人として初めて優勝した韓国のピアニスト、キム・ソヌクのリサイタルに感服してきた。

若々しい活力が漲ったベートーヴェン《ピアノ・ソナタ第3番》、トライアスロンを想起させるほどのスタミナで魅せたリスト《ピアノ・ソナタ ロ短調》、いづれも甲乙つけがたい演奏だったけれど、それ以上に、間に挟まれたブラームス《4つのバラード》が強く心に響いた。

「人生の秋」とも評されるブラームス独特のかげりはこの曲にも満ちていて、それを十二分に伝えてくれた。

23歳でブラームスを弾くにはあまりにも人生の機微を知っている!

惜しむらくは、緊張感が持続するバラードの演奏中、客席前方から絶え間なく鼾を鳴らし続ける御仁がいらしたことだ。

鼾の音はかなり大きなもので、きっとピアニストの耳に入っていたはず、演奏に差し支える部分もあったかもしれない。

この曲が終わって中休憩のためにステージを離れる際、「ちょっと、まいりました」と言いたげな表情をみてとったのは私だけであろうか。

誰も鼾の主を注意できなかったこと、連帯責任として反省したい。

(3月21日 しらかわホール)


若竹純司

2 件のコメント:

  1. 歳を取ったのでしょうか。
    だんだん、体の各部がゆるくなるかも知れませんね。。
    kubota_toyoaki

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  2. kubotさん

    ええ、歳を感じつつあります。

    最近、口元もゆるくてよくこぼします。ああ、情けない。

    若竹

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