2012年4月15日日曜日

ピクルス通信no.149 皐月賞の日に

おおかたの映画評論家が太鼓判を押した前評判だけを頼りに、タル・ベーラ監督『ニーチェの馬』を観ました。

外は風が吹き荒れ、内は灯りもままならない民家で年老いた父親と表情の貧しい娘とが毎日ジャガイモだけ(茹でただけ)を食べ続ける話、とでも言いましょうか。

ジャガイモが5日目を迎えた頃に「まだ続くか!!」と久しぶりに発狂するところでした。

それもまた、人生経験。

以上の感想だけでは記事にならないかしら、と不安になったのでスティーブン・スピルバーク監督『戦火の馬』も観ました(これぞブログネタが実生活を左右する逆転状況。われわれはそういう時代に生きています)。

一頭の馬を狂言回しに、第一次世界大戦下ヨーロッパを眺める話。

フランスのジャムづくり農家が出てきて、萌えました。

この感想だけで記事が成り立つと思ったところに無理があります。


ジャズドラマーが効果的にスネアドラムを叩くことを「おかず」だとか「フィルイン」と呼びます。

それは馬を鞭で打つがごとく、他のプレイヤーを発奮させ、演奏を活性化させます。

マイルス・デヴィス『Milestones』に収録された《Billy Boy》におけるフィリー・ジョー・ジョーンズの仕事ぶりは、録音も相まった好例のひとつ。

レッド・ガーランドが弾くピアノのフレーズに合わせ、ブラシでばっしばっしとアクセントを与え、圧巻のドライブ感を助成しています。鞭鞭です。


若竹純司

2 件のコメント:

  1. 馬にこだわった映画!そう来ましたか~!
    お馬さんといえば、ハンプトン・ホーズのピアノもいいですね♪
    kubota_toyoaki

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  2. kubotaさん

    返答おそくなりました。

    馬テーマで馬さん外すとはもう、モグリの極みですよね。
    ピクルス開始当初も「馬」で書いたんですがそこでも馬さん語れず、、、
    http://blog.goo.ne.jp/aokiryoukan/e/5759ec32175c7984513c7c29eef2e84d

    馬さんのピアノ、YURIでよく聴く気がするのですが気のせいでしょうか。

    コンテンポラリーのトリオを久々にターンテーブルに乗せました。きびきびしている!!!

    若竹

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