2011年9月25日日曜日

ピクルス通信no.120 火の鍋


「今池7番出口で出て、池下方向へ歩いてきなさい」

続いて仲田の交差点を右に曲がれとの指示。

私が中華飯店「四川園」に着いた時、すでに火蓋は切って落とされていた。

何の。鍋の。

キミリアーノが定期開催している火鍋会に参加することがついに叶った。

その模様は彼の書いた記事を確認していただければ事足りてしまうのだが、そこから一枚だけ写真を拝借しよう。




一見して分かるであろう、鍋は赤と白に分かれている。

言い換えれば「陰」と「陽」。

中国うん千年の歴史に通底する陰陽五行の思想は食文化の末端まで垣間みられるのである。

講釈はいい。味だよ、味。

辛い!

もう辛いのなんのって!

でも折々旨味を感じるじゃんね!

ベースとなる上湯(シャンタン)スープには、おのおのに香辛料(赤唐辛子、生姜、山椒、杏etc.)がたっぷり入っていて言語化不可能の域に達する複雑なお出汁となっている。

そのお出汁の仲立ちにより、投入される豚肉、鶏肉、ワンタン、葱、白菜、春雨、凍り豆腐は新たな輝きを放つのだ!


短距離走の後のような爽快な汗をかきながらハフハフ食らう最中、キミリアーノは僕に言う。

「よかったな、この話題に事欠かない鍋のおかげで明日のピクルス通信のネタも決まったじゃないか」

どっと鼻と口の間の凹みに吹き出した汗は、火鍋の辛さから来たものではない。

プレッシャーからくる汗は、冷たくて痛い。

ストラヴィンスキー:火の鳥
ストラヴィンスキー:火の鳥

文章が巧みなことでも知られる作曲家・小倉朗の『現代音楽を語る』(岩波新書・青版・767)を読んでいる。1970年に出版された本だが古さは一切感じられない。シェーンベルク、ストラヴィンスキー、バルトークら現代作曲家の仕事と特質を初心者にも分かりやすく説いてれる。といっても話を薄めて散らしているわけではない。楽理用語も数多く出てくるが、それを読者に理解させようと丁寧に筆を進める様に敬意が湧く。

副教材に現代音楽のCDを買い始めている。

ドビュッシー、ラヴェルが賞嘆し、ストラヴィンスキーが世界的な評価を得る契機となったバレエ音楽「火の鳥」を収めた一枚。ピエール・ブーレーズ指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック。

買ったばかりで実はまだ聴いていないのだが、ジャケットにじっと目を凝らしてみると、昨晩の火鍋を思い出す。

火の鳥はさながら赤く煮えたぎった豚肉&春雨。

鍋をつつきながらキミリアーノに打ち明けたピクルス通信執筆の悩みも思い出す。


「いや〜音楽の内容について触れることが困難でして〜」


若竹コンロ

6 件のコメント:

  1. いつ読んでも、ププって、なるわ。Jの記事w
    プレッシャーに負けずがんばりました!!

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  2. 結局、メールはしたのかね?

    次回、会うまでに進展なき場合は....

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  3. nさん

    あのnさんですね!?

    ププっと下さりありがとうございます。唾確認いたしました。
    「がんばりました!」たぶん保育園以来初めて言われた気がします。

    nさん、グルメブログされてたんですね!初見でした。
    これからお世話になります。いっそキミ先生のブログから鞍替えを、、、、

    若竹

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  4. Amano師匠

    師匠、おつかれさまです。
    ご来名にお付き合いさせていただきありがとうございました!

    心配御無用。送信済みです。
    一歩一歩!

    進展なき場合は、、、、おにぎり一個で堪忍してください。

    若竹

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  5. Jのためにブログでピッツァ屋やうどんやを紹介しても、なかなか行かないJめ! 鞍替えするがよいっ!!!

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  6. キミ先生

    m(__)m

    先生、どれだけ冷や汗をかかせてくれるのですか!!

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