2011年9月18日日曜日

ピクルス通信no.119  嘆きそうそう

父を後部座席に乗せて駅へ向かう途中、「ワンセグつけてくんろ」と頼まれる。

日曜15時35分。「第29回ローズS」(GII、芝1800メートル)の行方が気になるらしい。

父は馬券を買うことはないが「血統」やらなんやらで何十年も競馬を追って見ている。

シューマンを消して東海テレビへとチャンネルを合わせながら気づいた。

「私には追っかけているものが、何もない」と。

野球にしても贔屓のチームがあるわけでなく毎日の結果に一喜一憂することはない。

サッカーにしても同じく。相撲もきまぐれで見る程度。ゴルフもやらない。

スポーツ全般、何かひとつでも追っかけてウォッチしているものが、ない。

じゃあ本はどうか。

新作を心待ちにしている作家は、いない。

音楽でも同様。

新作やライブを心待ちにしているアーティストは、いない。


さびしい。



Very Best of
Very Best of Cole Porter

ジェリ・サザンを教えてくれたコール・ポーター作品集を久々に聴きなおしてみると、また新たな発見があった。

可憐さと色気において中庸を行くヘレン・メリルの《Anything Goes》にうっとりため息。

思えばユービーソー《You'd be so nice to come home to》の印象しかなく、まともに聴いていなかったことを猛省。

この一曲が収録されている『Helen Merrill with Strings』は早々に手に入れねばなるまい。

ヘレン・メリル・ウィズ・ストリングス
Helen Merrill with Strings

《In The Still Of The Night》で、ヨーデルのような歌唱法と、デリケートな甘い声を持つアーロン・ネヴィルの名を知った。R&Bシンガーである彼が初めて吹き込んだジャズスタンダード集からの一曲。『 The Standards Album』を見つけ次第、全曲聴いてみたいもの。

Nature Boy: The Standards Album
Aaron Nevill : The Standards Album

こういった付き合い方をしているものですから。


若竹人参

2 件のコメント:

  1. 馬券を買わない競馬ファン! お父上殿は渋いですね。

    そう言われてみれば現在活躍中の作家・アーティストで「追う」人は私もいないです。
    できればリアルタイムで熱中できるものがあるといいですね。思い出として残りそうで。
    まあ、気の向くまま過去の作品を漁っているだけでも、ボクは満足ですよ。
    すべてのジャンル、時代をフラットに並べて、好きなものをチョイスしている感じです。

    p.s.こないだ「あっぱれだこ」に初めて行ってみたら「臨時休業」でした。。。
    kubota_toyoaki

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  2. 久保田さん

    そうなんです、リアルタイムで熱中できるものがひとつでもあると生活にもハリが出るような気がして。もっとも私もさかのぼるだけで手一杯です。

    「あっぱれだこ」行かれましたか!
    臨時休業とは、、、すみません、私も定休日男として責任を感じてしまいます。私のクセが伝播していなければいいのですが、、、縁起悪いこと言ってごめんなさい。

    若竹

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