2011年8月14日日曜日

ピクルス通信no.114 かけるのがミソ

お盆。

墓参りの日には、うどんが食べたくなる。

父方が眠る春日井潮見坂平和公園から母方が眠る千種区平和公園に向かいしな、19号線沿いの「喜作」へ入る。

「チーズカレーうどん」を注文。

カレーうどんに、細切りチーズがこんもり盛られている。

箸でそれを崩しながら食べ進めるうちにチーズが溶け、カレーに甘みが加わる案配。

自家製の手打ち麺は、太くやわらかくもちっとした具合。

梅ドレッシングのかかった大根サラダで箸を休めつつ、チーズが加わってもやはりスパイシーなカレー汁に汗をかく。

外回りのサラリーマン達に絶大な支持を集めそうなボリューム満点の一品であった。

※  ※  ※  ※

その晩は友人と栄で落ち合って「黒豚屋らむちぃ」

「味噌カツ」を注文して驚いた。

一見してカツが見えない。カツの上にネギがめいっぱい盛ってあるため。

ネギの森(盛り)と呼ぶ人もいるかもしれない。

そしてネギ森の向こうにはキャベツ森。

小口切りのネギと千切りのキャベツが生む緑のグラデーションの美しさ。

味噌カツとネギ。甘みと瑞々さのマッチアップ。

た・ま・ら・ん。

人気店「矢場とん」と元祖店「叶」にほど近い立地にあって、「らむちぃ」は「第三の豚」として異彩を放ち続けることだろう。


※  ※  ※  ※

それからの数日間で、頭と腹のなかで「カレーうどん」と「味噌カツ」とが化学反応を起こし、ある欲望が沸き上がるのを抑えられなかった。


「カツカレー」が食べたい。


「カレーうどん」と「味噌カツ」とでは他にもいくつかの掛け合わせが考えられる。

よって「なぜ他でもないカツカレーなのか」と訝しむ方もあろう。

しかし考えてもみて欲しい。

「味噌うどん」。これでは「味噌煮込みうどん」となる。冬まで待とうや。

「カツうどん」。フライの衣はどうしたってお出汁には合わない。却下。

「カレー味噌カツうどん」もしくは「味噌カツカレーうどん」。

これはもう、字面を見ただけで満腹になってしまう。

よって「カツカレー」。

仕事からの帰宅途中に「チャンピオンカレー名古屋栄店」へ足が向いた。

チャンカレでもっとも標準的なオーダーである「カツカレー」を。

特筆すべきは二点。

まず一点。スプーンではなくフォークが提供されること。

フォークの機動性が、カツをはじめとするトッピング(ウィンナー、コロッケ等)へのアプローチを容易くする。

そしてもう一点がウスターソースの扱いである。

カレーを食べ進める途中で(始めからでもよいが)ウスターソースをかけ、味に変化をつけるという妙技は、古くから口伝されてきた。

チャンカレでは始めからカツにソースがかかっている。

つまりカツという仲立ちを介してカレーとソースを出会わせるという演出なのだ。

心憎い。

Cedo Ou Tarde
Cassiano:Cedo Ou Tarde

高校生の頃から惹かれていた、ソウルとブラジル音楽。

であれば、それらを掛け合わせたブラジリアン・ソウルを聴いておけば必ずやカツカレー的満足感を得られるはず。

なのに10年ぐらいもそのことを意識してこなかった。

ブラジリアン・ソウル(ソウル・ブラジレイロ)を生んだ功労者のひとり、カシアーノをようやく聴いた。




ボサノヴァやサンバとは違うコシの強いバックビートが腰を打つ。



メロウなバラードに愛撫される快感。

ああ、聴かずにきたのはもったいなかった。

それでも興味を寝かせ続けてきたことで味わいはいっそう深い、とも。


若竹漬

2 件のコメント:

  1. わぁ、美味しそうですね。
    「喜作」、「黒豚屋らむちぃ」とも未訪でした。
    これはいかなきゃ。
    暑い夏こそカレーうどんですよね。
    そして味噌カツとネギはよく合うと思います。
    ボクがよく行く焼鳥串揚げの「串たつ」でも、味噌串かつにはネギがてんこ盛りでした。
    久保田豊秋

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  2. 久保田豊秋さん

    コメントありがとうございます!

    「喜作」のうどん、讃岐至上主義の方は首をかしげるでしょうが、もっちりとした麺もいいですね。なんというかほっこり安心感を感じます。「肉うどん」も人気メニューのようです。

    「らむちい」、僕も存在を初めて知ったのすが、ええ、カツにネギばっちりハマってました。「串たつ」の情報ありがとうございます。僕も飲めたら串揚げ屋をもっと楽しめるのですが。

    あっ、「らむちい」のビルのすぐそばにあるのがアサヒビールが期間限定で建てた「エクストラコールドBAR」です!

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