2011年6月26日日曜日

ピクルス通信no.107 さようなら

所属していた学科が14年の短い歴史を閉じる。

教授陣と卒業生が一同に会した閉学科式が京都のホテルで行われた。

おそらくは今後一生会うことはないであろう先輩や後輩とも顔を会わせることができた。

お世話になった恩師と互いの健康を確認し合うこともできた。

スモークサーモンのマリネやカットメロンをたらふく食べた。

惜しむには短すぎる2時間半が過ぎて散会。

3次会には合流することを告げ、学生時代に通っていた喫茶店を廻ることにした。

土産用の珈琲豆を仕入れに下鴨カフェ・ヴェルディへ向かう。

東京カフェ・バッハの血筋を受け継ぐ関西きっての焙煎所。マスターは界隈の味伝道師としても信望があつく、ホームページで更新される日記を楽しみにする在京グルメは多い。

雑味のない気品あるコーヒーをいただく。

ヴェルディから出て歩いて2分、店先にブラジル国旗がなびくバール・カフェジーニョへとハシゴする。

土曜の夜恒例、皆で楽器を弾きながらサンバを歌うパゴージが行われていた。

たまたま大阪・神戸からのまとまった参加者もあり賑やか。気分はリオの裏山。

私も店に置いてあるおもちゃのガンザ(レモン型の容器の中に砂が入っていて振るとシャカシャカと鳴る)で参加した。

デミタスカップで飲む200円のカフェジーニョ、それに肉厚のあるベーコンとチーズをたっぷり使ったサンドイッチ(Lサイズ)280円を夕飯とする。



締めは出町柳のジャズ喫茶ラッシュライフ

いつ来ても見かける常連さんと、サッチモのトランペットによる《Tendery》とが迎えてくれた。

真空管アンプから鳴っているせいだろうか、その音は霧雨を思わせる肌触りだ。

最近は何を聴いているの、とマスターに聞かれ、スウィング時代~ビバップ期のビッグバンドを聴き始めています、と答えた。クロード・ソーンヒル楽団だとか。

マスターがアゴを向けた先に委託販売されている同楽団のLPが棚に見えた。

「ええ盤やで」

Claude Thornhill and His Orchestra : dinner for two
ちょうど探していたコーラス隊・スノーフレイクスが参加している時期の録音だった。

土産とし、ナウプレイング。

人気のオリジナル曲《Snowfall》が収録されている他、《Summertime》や《The Man I Love》など洒脱にアレンジされたスタンダードナンバーも多数収録。

シルキーに綾なす木管楽器を背景とし、ソーンヒルのピアノが前面に出てキリリと光る。

混声コーラスはモダン期のジャズを見渡してはちょっと見当たらない柔和さ、夢見心地感。

それにしても、『dinner for two』というタイトル、それに手をぎゅっと握り合う男女のジャケットは今の僕にはいささか意地悪に映る。

閉学科式には以前つき合っていた人も来ていて3年ぶりに話をしたのだが、苗字が変わるという。


若竹ちゃんどら

1 件のコメント:

  1. なんだか切ない上洛でしたね。
    しかし、学生時代からの友情や先輩後輩との交流はきっとこれからも変わらないことでしょう。

    ヴェルディやバール・カフェジーニョ、良さそうですね。
    試しに通販で珈琲豆を買ってみたいのですが、オススメはどれでしょうか?
    あ、ラッシュライフもまた行きたいですね。
    クロード・ソーンヒル楽団とは渋い!
    kubota_toyoaki

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